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本当は非常に面白いコンシューマーゲーム(ソシャゲの皮を被った)
2023年8月28日に配信され、概ね不評で通っているアスタタ
しかし、本作はコンシューマーに比肩する出来栄えで、それこそペルソナシリーズの上位互換に感じる部分さえある
(ソシャゲ界隈で言うとヘブバンが近しい)
が、その出来をもってなお、直した方が良い部分が目立ってしまうのがまた事実
今回私は、ゲーム内8月31日までプレイし、アロンダイトGS(ゲシュタルトシフト)をもらうところまでやり込みました
ここまで約25時間です
⇒全クリしました(プレイ時間は50時間超)
ラスボス倒して全クリしました
ランスロット編は清涼感のあるエンディングでした
良かった点
- キャラクターが全員立っていてそれでいて魅力的に仕上がっている
13人の円卓の騎士とそれに並ぶ13人のキラーズ
円卓以外にもバイブスとキラーズの組み合わせがおり、それらのキャラクターも記号的で分かりやすい - 雑談ベースでもきちんと作り込まれていてボイスが無くても読んでしまう
- シナリオが熱く、伏線回収もしっかりしている
- やり込み要素が豊富で転生3回を目標にした濃密な設計
- ゲーム自体はスルメゲーでゲーム内の20日に一度程度運命を決める戦闘があり、
毎回熱い展開。ボーカル曲戦闘もあったり、ガチャにはいないゲストキラーズも触れたりする
それが分かるのが4月後半で(ここまで5時間)、5月も6月も7月も8月も順々に盛り上がっていく - 円卓全員が集結するのが7月なので、ここでコミュも含めて全開放に近い感じになる
(そこまで20時間) - メインシナリオはフルボイス
主人公は選択肢そのまま読み上げてくれて、それに対するツッコミもあるので、
P4でボイスがなかった部分が補完された感じになっている - 選択肢に意味があって、好感度が隠しパラメーターとして用意されており、
エンディングやシナリオが変化するようになっている
逆にコミュのレベルは一切関係がない - 1日に行える行動がコミュや能力アップや戦闘と豊富で、スケジュールを考えるようになる
特にコミュは7月で劇的に増えるので何周でも楽しめるようになっている - ファストトラベルが優秀で、各イベントへ直行、ミニクエストの目的物にまで直行できる
イベントインターフェースは非常に使いやすくコミュが重なってくると素晴らしさが実感できる - フル3Dのバトルシーン
問題点
- 完全にコンシューマーのペルソナゲーで、1周60時間は誇張表現ではなくガチな点
軽い気持ちではプレイできない - とにかく面倒と感じる要素が多く、学園内探索壷割りや、宝箱散策は不必要に感じた
(コミュレベルを上げると宝箱の位置が分かるが、その機能が公にされていない)
(その替わり、戦闘中のフィールドに宝箱がないので戦闘に集中できる) - 冒頭の金ピカマントやコインの下りで会話が成立していない不安感を覚えてしまう。
ランスロット登場時に、「どうして父さんを殺した!」の質問を完全無視する登場人物たちのフルコンボがキツイ
(が、これらは8月31日までプレイすれば完全に払拭される) - そこから戦闘シーンがいきなりドットになるので、ここで大半の人が絶望してしまう
(が、ドットと3Dの切り替え方式だと理解できれば、タクティクス系をプレイしている人なら違和感なく入っていける) - 要素が詰め込み過ぎていて、チュートリアルが雑なので分からないことだらけ
遠征の強化の仕組みやデュアルの仕様、兵種の特徴や移動力や武器の切り替えなどなど - おまかせ編成が属性を優先してしまい、LV1のキャラがよく入り込んでくる
- キャラ固定で武器装飾だけおまかせできないため手作業が入るのが苦痛
編成コピーもできず、強制出撃キャラもいるため変更が本当に面倒
後半になると、10人編成や15人編成となってきてさらに面倒 - 3Dでの戦闘シーンをカットできないので時間がかかる
- 回復床のエフェクトも初期配置で敵が乗っていると0回復なのに毎ターンエフェクトが入る
- 味方のAIが馬鹿で敵のAIだけ優秀にわざと作り込んである
味方は
・敵HP1でも超必殺を使う
・2マス先に攻撃できるのに反撃確定の隣接攻撃を行う
・護衛対象や指定地点への移動といった目標を無視する
・とにかく前へ突進するので、ヒーラーも突進する
・武器が壊れても持ち替えない
・待機という概念を持たない
逆に敵は、必ず反撃範囲外からアクティブスキルを使って丁寧に削ってくるAIで、
護衛対象を優先的に狙い、防御か魔防かで通りやすいキャラを狙ってくる
ここまでクソなAI載せるなら、FEエンゲージのように瞬時に自動戦闘が終わるようにすれば良かった
戦闘AIは社のプログラマーの腕の見せ所なのに、復活課金を誘導したいがために快適さを落としては、
社の不評を買うことに気づけていない。
SRPGを主軸に展開している会社であれば、CPU戦の作りも行っているからして、
洗練されたAIや、特定行動優先AIなど、選択式のものまで用意できたはずである。 - デュアルする時にヒーラーを背面に置きたいけど、よく上のマスに誤爆して回復待機してしまう
- 戦闘フィールで味方キャラをタップした後、×を押さないと別のキャラを選択できない
移動範囲や詳細を見る時に不便
(左側の一覧でタップすれば遷移できるが、一度詳細が表示されると左が一覧も無効化される) - 戦闘全体マップや遠望マップがないので、どこに敵が配置されているのか分からない
味方初期配置が2つ以上分かれていると配置し直しがしづらい - デュアル状態で出撃できない
- 9/11の難易度が異常で、敵15体に対してこちら5キャラ
敵はアクティブスキル連発のためアイテム駆使して凸キャラ無双しないと殴り殺される
(が、無双できないように武器に耐久値があって、数で攻められるとすぐ攻速0になる) - トマホークと流星槍の汎用アクティブ2マス先攻撃の倍率が1.5倍や1.3倍でデメリットなく連発できるため、
敵に連打されると瞬時に味方が沈む
(普通は斧などの隣接攻撃限定が2マス先へ攻撃するなら、命中率半分とか攻撃力半分とかだが、単純に1.5倍である) - 強化編成の画面が煩雑で、マジで分かりにくい
長押しで詳細表示されず、かならず2タップ必要なのもキツイ
選択段階で必要な情報が表示されていないので深く画面に潜る必要があるのは大きなマイナス - ガチャの情報が不透明で、そのスタイルの兵種の特徴や上がりやすい能力が隠されている
- 凸3効果と凸1効果がスキルの内どれかが明記されてないのが優良誤認であり、
あたかも当たれば全スキルを保有しているかのように書かれている
(実際は上から3つ目が凸3スキルで、上から5つ目が1凸スキル) - 星4ティルフィングの凸素材は大量に手に入るのに、有償600円で販売しているのが不快な要素として認知されている
(600円でキャラと一緒に凸素材を組み込んでいたら良かった) - リセマラの目標とされたティルフィングガチャがゲーム内4月6日に解禁で、
チュートリアル後さらに30分プレイして10連のみチャレンジ
しかも有料限定ガチャとなっている
(これに関しては毎日ガチャ無料で、200日で確定でもらえる強みもあるが、
有償限定と最初から解放されていないのは不信感を与えた) - 実際の所、ティルフィングとGSアロンダイト勢3人はそこまで強くないため、
確定入手のサービスキャラと考えるべきだったが、それが理解できるのはゲーム内の8月31日以降になっている - その手に入れたGSアロンダイトはLv1で仲間になるが、味方はLv35前後のため全く使えない
- 強化クエストでは経験値がほぼ入らない
- フリークエストは敵の戦力に開きがありすぎて育成所がない
高難度のミッション完全クリアをすればスキップし放題で経験値が入る
が、ミッションが極端に難しくなっている - 遠征だよりになっているが、3日間溜めても1キャラLv30にいくかどうかで前線に全く追いつけない
- リアルの2023年8月31日に追加された水着ギネヴィアだが、
ゲーム内8月31日でアロンダイトにギネヴィアを選択していた場合、被ってしまって出撃できない
一応メインヒロイン枠になっているので、ギネヴィアを選択している人は多いはず
そのためガチャは回らない
ゲームとリアルの日付が連動しているのも業が深い - アロンダイトの3人勢以外は主人公マンセーではない
全員につがいとなるバイブスとキラーズがおり、既に信頼関係を結んでいる
ペルソナのように誰でも彼でも彼女に出来るわけではなく、むしろ最初から寝取られていると感じるまである
そのため、推しキャラやガチャキャラに感情移入しにくい可能性がある
(あいつはあのキャラの嫁……的な感じになる) - ついでに言うと、ガチャに初期に投入されているキャラの登場タイミングが、7月や8月なので、
マジで誰やねん状態でガチャで仲間になる
総評と感想
良ゲーです
それは間違いないです
でもガチャソシャゲーとして売れない要素が多すぎると感じます
8月31日まではチュートリアルで、SRPGとしての地獄はそこからで、
課金誘導もそこから感じ取れますが、
あまりにも遅すぎる……
しかも課金したからといってクリアできるような難易度に感じないステージが用意されている
廃課金してまでストーリーをクリアしたいかと問われると否です
⇒クリアまでは中部隊フリークエストを1人編成スキップすればかなり難度が下がりました
クリア後のバランスに対する感想としては、
ペルソナのようにコミュ全て完走ができない設計で、1人すらLv10に到達できなかったので、
一体何周させる気なのだろうかと不安になった
戦闘なしでコミュだけ遊べるルートとかを作って欲しい所