ヴァルキリーエリュシオンとは
2022年9月29日にPS4及びPS5で発売したヴァルキリーエリュシオン
一応前作扱いのヴァルキリープロファイル2は2006年6月22日
初代ヴァルキリープロファイルは1999年12月22日に発売なので、初代からは23年経っている
開発はトライエースから打って変わり、ソレイユが担当
音楽はいつも通り桜庭統が担当している
体験版ではアクション面の触りの部分を体感することができる
評価点
パンツが見える
やはり最初に語るべきはヴァルキリーのパンツであろう
さすがは我らが主神オーディンだ。創造物に余念がない
後ろから覗いてダッシュしている場合、食い込みのような見えるが幻だろうか?
スカートはパレオのように前面の45度が空いているので、正面からカメラを回せばパンツが見える
通常状態でパンツを見えるようにするとは、オーディン様もお好きなようで……
初期装備アルファズル剣を使用してソウルチェインを使用すると、1回転して攻撃するので、この時もパンツを確認しやすい
お試しあれ
999Hit以上が出せる快適なコンボゲーム
エインフェリアと呼ばれる英雄召喚は15秒・30秒・60秒から選べ、自動的に敵を攻撃してくれる
このエインフェリアは同時に4体召喚でき、ヴァルキリーと共に攻撃を行うため、絶え間ないコンボが可能
また、ディバインアーツと呼ばれる魔法中は無敵になるため、相手の行動を無効化しながら極大魔法を撃てる
さらに、武器には剣・細剣・槍・杖の概ね4種類(7種類)があり、強化するごとにコンボルートが増え、
それこそ無双シリーズのような□と△の組み合わせでコンボを繋げて行ける
ここから、ジャスト回避・ジャストガードに加え、カウンター回避やらパリィやら、タイミング行動があるので、
あらゆる行動において優位に立ちまわることができる
仮に吹き飛ばしを喰らったりしても、カウンター召喚でエインフェリアが登場するためやられ損すらない
総じて攻撃的なゲームを組み立てることができるので戦闘が非常に楽しくなっている
ヴァルキリーの強化でアクション性が増す
無双で言うならチャージ1~3までしか存在しないようなものだ
ダッシュ攻撃やら、遠隔から瞬歩攻撃やら、
パリィやカウンター回避はもちろん、チェインしてからソウルチェイン、△長押しでソウルバーストなど、
さらにはエインフェリアの自動発動まで行動に組み込めるようになる
一番近しいのはデビルメイクライだろうか
過去作同様、エインフェリアたちの話は感情移入しやすい
ヴァルキリープロファイルと言えば、エインフェリアたちの死因というか、英雄になるまでの物語だ
VEではチャプター中にさほど多くは語られないのだが、
このシナリオがVPを彷彿とさせる悲しきストーリーとなっており、キャラの掘り下げがされる
ライブラリーは6章まであるが、初期では1~3までで、サブクエストをクリアすると4~6が解禁される
エインフェリアのキャラクターを良く知るためにも全て読んでおくことをオススメする
問題点
ボリュームが非常に少なく登場人物も少ない
1チャプターが30分~60分という長めの設定ではあるが、9チャプターまでしかない
シナリオも深くなく、登場キャラクターも非常に少ない
というかパッケージに写っているキャラクターしか登場しない
VPのように20名以上のエインフェリアが登場するとか期待してはいけない
しかも、火・雷・氷・光の4属性しか登場せず、土と闇がいないので、開発途中で出したのか? と思わざるおえない
サブクエストも無味無臭な、しかもノンボイスなテイストなので意味が少ない
報酬はおいしいし、エインフェリアのサブクエストは、ライブラリー解禁のためにクリアしておきたいが、
基本的に雑魚を倒すだけで、グラフィックもないモブキャラクターの話を聞くだけで終わってしまう
過去作ヴァルプロとの関係性がない
VEは一応ヴァルキリープロファイルシリーズの1作となっている
がしかし、レナスの名前も出てこなければ、VPに登場する人物は1人として登場しない
あの皆勤賞しそうなレザード・ヴァレスすら登場しない
オーディンもかつてのオーディン(CV:池田秀一)ではなく、海場社長(CV:津田健次郎)となっている
そのため、過去作とのつながりに期待した場合は肩透かしを食らうだろう
登場するヴァルキリーも特殊性を持たず、最高神まで昇格することもないため、続編が危うい
というかヴァルキリーという名前にレナスとかシルメリアとか、固有名称が付いていないのはどうなのだ
ライバルのヒルドはそれっぽい名前が付いているが
シナリオが単調
かなりネタバレになるのだが、このヴァルキリーエリュシオンはラグナロク終盤のシナリオだ
エインフェリアを集めてラグナロクに送り出す、という体ではなく、
フェンリルによってダメージを負ったオーディンを回復すべく、地上の人間を救済しするのがヴァルキリーの仕事だ
そのため、地上界にはほとんど人がおらず、会話もない
その寂寞さを助長するかのように、フェンリル&ヒルドしかライバルがおらず、
それらと戦うと時にオーディンの世界救済の疑念を植え付けられる
オーディンとフェンリル、2人の神の間の情報に揺れ動きながら、
最後、オーディンを討つか、フェンリルを討つかということになる。
その間、閑話がほとんどないので、淡々と敵を倒すだけになる
レザードのようなダークホースがいたり、ブラムスのようなはぐれ神がいたり、フレイのような味方の神がいない
VPは登場キャラクターの数と過去の秘話のウェイトが重かったのだと実感した
ロードが極めて長いミッション制
このゲームはオープンワールドではなく、ミッションでフィールドへ出撃するタイプだ
メインチャプターは30分以上かかるので微々たるロードに感じるが、
サブクエストは5分で終わるのが多数だ
エインフェリアの連続するクエストをプレイする場合はこのロード時間が非常にまだるっこしい
同じフィールドに何度も出撃することになるのに、いちいち謁見の間に戻ってくるのだ
せめて同一フィールドへの出撃は連続して行えるように調整してほしかったのが本音だ
4つしか装備できないアーツ
弱点攻撃を加えると相手のブレイクゲージを溜めることができ、ブレイクさせれば長時間無防備にできる
弱点攻撃はダメージも非常に多いので、アーツは基本弱点攻撃で行うのだ
アーツ属性は全部で6種類
内、土属性弱点の敵は居ないので実質5個
火・氷・雷・光・闇の5つを使うので、1個枠が足りない
結果、戦闘中にアーツを組み替えて弱点アーツを呼び出してこないと戦況が非常に不利になる
裏アーツセットのコマンドを用意してほしいものである
ついでにいうと闇のエインフェリアが居ないことも拍車をかけている
エインフェリアに頼りすぎるのに勝手に帰りやがる
このエインフェリアの複数召喚行動は極めて強力で、エインフェリアさえ呼んで置いておけばクリアできるレベルだ
ヘルプには攻撃を受けたら召喚時間が短くなるとか記載はないが、よく分からない所で召喚時間が消化されている
実はエインフェリア召喚モーション時は無敵ではないのでタコ殴りされる
なのでできればエインフェリアは呼びっぱなしにしておきたいのだが、すぐに撤退するので再召喚が面倒だ
さらに、特定の戦いではエインフェリアが召喚できない
この時の難易度は異常に高く、どれだけエインフェリアゲーだったかを思い知らされる
召喚可能時と召喚不能時の難度差が著しい
ソウルチェインが強すぎてそれ以外の技が不要
強すぎるエインフェリア召喚に使うのは、ソウルゲージである
このソウルゲージは、敵からドロップするアイテムで回復し、エインフェリアが戻るときに少し返還される他、
ソウルチェインと呼ばれる鎖からの△コンボの時に敵から能動的にドロップさせることができる
つまり、ソウルチェインしまくってれば常にエインフェリアを4人召喚できる
これはボスにも有効で、ソウルゲージは実質無限である
そのため、わざわざ□ボタンを交えた行動を取るより、ずっとソウルチェインしてればいい
他の攻撃行動にもソウルをドロップする機能があればまだ違ったかもしれないが、
現状のバランスではエインフェリアを呼び出せなくなるデメリットが大きすぎる
総括
さて、VPシリーズの新作として期待された本作だが、
結論から言うと、無理してまでプレイする必要はない、ということになる
前作とのつながりもなく、次回作への匂わせもないし、登場キャラクターも少なく魅力的ではない
※エインフェリアの過去話は一見の価値あり
ヴァルキリーさんも、エンディングであれな感じになるので、感情移入もしにくい
アクションゲームとしての完成度は高いものの、ボリューム不足とやり込み要素のなさが難点だ
難易度ノーマルの他ハードが用意されておりトロフィー条件にもなっているが、
ハードは最初からのプレイが必要になる