Clair Obscur: Expedition 33【クリア後レビュー・評価・感想】

Clair Obscur: Expedition 33
発売日: 20250424
ハード: steam,PS5,XBOX X/S
販売元: Kepler Interactive
開発: Sandfall Interactive
A
 87.8
System Quality Sound Story Usability Satisfaction
9 10 10 7 9 9

評価点

RPGとして求めていたものがここにある
死が蔓延する世界観・ンギモヂイイ戦闘エフェクト・多種多様で壮大な音楽・やり込みや寄り道多数なフィールド探索・コマンド選択だけでなくQTE防御でアクション性のバトル・歯ごたえもある難易度だがイージーもある

戦闘がスゴイ
マリオRPGより複雑化したアクションボタンと思ってよい
攻撃はオートパーフェクト機能があるが、防御は自分で行う必要がある
敵の攻撃は熾烈で2,3回くらえば全滅必至
回避かパリィかジャンプかグラディエーターパリィかの選択も熱く、死に覚えゲーでもある

強化するとスゴイ
型にハマった遊び方の流行からFF10へ逆行し、スキルを積めるだけ積んで悪い事可能
先手から連続行動でAP9まで貯めて全体超高ダメージぶっぱとかやりたい放題
そして敵も当然にそれを想定して強めに設定されている

エフェクトの重みがスゴイ
コレだよ!コレ!といったスローモーションと臨場感のあるカメラで気持ちが良い
特に武器を振り回す重さやダメージ入った時の爽快感がバイブレーションなしでも伝わる

音楽がスゴイ
戦闘何曲あるんだよ!?というぐらい膨大
ケルト系やジャズ系、シックな物からハイビートなものまで
特に最初のシーンでかかるテーマ曲「Alicia」は編曲含めて名曲

音響がスゴイ
シナリオやイベントシーンでの音楽の入り方や効果音が絶妙
シーンに合わせてスコアリングされているので没入感がある

シナリオが重い
重すぎるうろミラなのだが、キチンと「謎は何も解明されていない」発言からクリアになっていく
つまり、うろミラされた登場人物の思いとユーザーの思いが一致している
「解明編」が用意されており、ふわっとしたまま終わらない

問題点

ダクソフォロワーな点
敵のデザインや旗(篝火)で敵復活、回避やパリィ、ステータスで補正される武器や40逓減など
至る所にダクソにインスパイアされた部分が見受けられる
グラフィックや演出もそうで、ダンジョン名が出るテロップや死体だらけのフィールドなどやりすぎ感がある

シナリオの落としどころと道中に折り合いが付かない
ネタバレは避けるが道中に蔓延る遠征隊の死の描写とエンディングが結びつかない
ネヴロンと呼ばれる怪物が大量殺戮を行い大地が血の海と化すまでになっている
何でそうなった、何でその必要があった、の答えはダクソ感を出したかったからという理由しか見つからない

やり込みや2周目がマジで数字だけの戦い
圧倒的なやり込み要素があり、ラスボスの数十倍強い敵が寄り道ダンジョンにいる
それをクリアしても特殊なイベントやシナリオがあるわけではない
どうしても倒したい強大な敵ががいるわけでもない、しがらみも宿命も感じない
この辺りはFF10に近い感じがする
2周目に意味を持たせてほしかった

キャラに愛着がわきにくい
エンディングを踏まえると、特にルネとシエラの立ち位置が不遇。もうお付きの召喚獣扱い
非戦闘員であるエスキエの方がエンディングまで通して「友人」枠として好感度が高い始末
この辺り、感情移入しにくいゲームであることは否めない
ギュスターヴについてもそうだが、もう一つエンディングが欲しかった

パルクールがイラつくほどムズイ
これいらんでしょ

総括

稀代の名作で何故この作品が唐突に産まれたのか理解不可能なほどである

クオリティは高いが面白くなかったり求めているものは「そこじゃない」的なゲームが多い昨今
ドンピシャで求めているゲームが作られている
重厚な世界観、まだ見ぬ世界の表現、戦闘演出の爽快感、強さを求めるやり込み度、音楽と共に動くシナリオとバトル、フィールドに散りばめられた隠し要素やアイテム
全てにおいて最高級品である、申し分ない

開発はフランスの会社だがバンナムやセガも販売に協力している点から地力が伺える

紛うことなき2025年のゲームオブザイヤーである
世論と一致する
GOTYは上辺だけを見た選出しかされないので国産ゲーやsteamゲーが埋もれがちだが、
クオリティが高いという最低ラインをクリアした中に偶々Expedition33があったのが救いとなった

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