デジモンストーリー タイムストレンジャー[クリア後レビュー・評価・感想]

デジモンストーリー タイムストレンジャー
発売日: 20251003
ハード: PS5,steam
販売元: Bandai Namco Entertainment Inc.
開発: Media.Vision Inc.
C  50.2
System Quality Sound Story Usability Satisfaction
4 5 5 6 4 6

評価点

サイバースルゥースから約10年
デジモン成分が不足している中でフル3Dのデジモンゲーム
モデリングは最新機種相当で450体以上が収録されている

後半のシナリオ展開が目を瞠る
序盤から中盤にかけて登場したデジモンたちの未来が描かれる
まさに「タイムストレンジャー」
進化をテーマにしたデジモンらしく要所での進化で血が滾る

バトルテンポが5倍速まで上げられるのでバトルが捗る

難易度でイージーを選択でき、さらに全滅すると無敵モード有り
クリア後の隠しボスまで無敵モードで戦える
今回は対戦モードがないので公式チートが可能

同時育成数が6体+999体で異次元の育成効率
進化退化でツリーを埋める楽しさがある

デジモンたちにボイスがある
451体のデジモンが戦闘中にしゃべる

デジモンにライドできる
ライドすることで移動速度はほぼ変わらないが常時先手になる

デジタルワールドの表現が素晴らしくデジモンの街がデジモンで埋め尽くされている
酒場でたむろうデジモンたちは必見

美少女・美女型デジモンが多数収録されておりハーレム可能
そしてそのデジモンが準主役級で活躍する
3Dなのでなおさら

問題点

序盤がずっと下水道
新宿にあるダンジョンは下水のみ、何度も下水に行かされる
デジタルワールドでも下水から始まるため
面白くなるまで非常に時間がかかる(10時間ぐらい)

人型デジモンに焦点を当てている
「デジモン」ではなく「人間寄り」の話になりがち
ショタ向けのアイギオモンに賛否両論
最終盤ではそれは払拭される

タイタン族や人間側の話が放置されがち
最終局面のブン投げ感は酷かった
イノリのパパが空気過ぎるだろ
タイタン族はかなりあくどい「皆殺し」とかしているのに和解が成立するのか?
プルートモンはまだしも、シャークモンのリディ・マーセナス感は許しがたい

ゲームバランスが劣悪
全ステ9999にできるが素の究極体でも平均ステ1500程度
難易度ノーマルもガチガチに特訓しないとクリアできない
特訓さえすれば幼年期で全ステ9999
その特訓が鳴りを潜めたファームでしか行えないのも×
知力型が少ないのに物理反射の敵がよく出てくる
弱点でダメージ4倍まで上がるので相性で詰む
ポケモンでいうと特受けハピナスとかそんな次元ではない

進化がエージェントレベルで縛られている
サブミッションをかなりクリアしてもラスボス手前でやっと究極体が解禁
そこからやり込んでジョグレス究極体(超究極体)の流れ
なのに中盤からボスは究極体で不条理に感じやすい

細かい部分でストレスが溜まる仕様が多い
ワープ機能が直ではなく劇場経由なので時間がかかる
バードラモン運送もいるが配置個所が微妙に悪い
ファーム内で進化ができないので一々BOXに戻す必要がある
そしてファームに入るのにエフェクトが入って面倒
ライド中にギミック動作させると降りてしまって乗るのが面倒
ライドデジモンが画面上に出てないとライド出来ずエラー

同時育成999体であるが、結局は特訓しないと強くなれない
進化ツリーを埋めるために大量のデジモンを進化退化処理するだけ
クリアまで使い続けたデジモンでも才能値や友情値はMAXに行かず
ファームでお金払って短縮特訓連打するだけの育成
経験値なんていらない、Lv1で全ステ9999である
特訓連打がとにかく苦痛

UIや文字が見にくい
フォントが単純なゴシックで小さめ
バトル後のログは進行方向に被りやすく非常に邪魔
マップも大きさが2択しか選べずほぼ画面中央に表示せざるおえない

キャラクターのモーションがファルコム並み
デジモンはまだ見れるが人間はカクカクでモーションキャプチャー使っていない

フルボイスではなくパートボイス

効果音やBGMの音量を下げても所々で大きくなる

オートで無能になるアイギオモンや回復できなくなるコロシアム等、厳しいバグが散見される

総括

サイバースルゥースとの違いは中心となる舞台である
サイスルは中野ブロードウェイとフルダイブVR世界
つまりそのほとんどが現実世界の東京である
今作のタイムストレンジャーはデジタルワールドを巡る話
東京もそこそこ回れるがおまけ程度
メインのマップやダンジョンはデジタルワールドである
それゆえ、サイスル感を求めると肩透かしを食らうだろう

全体的に2025年クオリティには至っていない
10年待ったのだ! デジモンストーリーに!
ゲームデザインはごく普通の徒歩型エリチェンRPG

プレイしている最中眠たくてしょうがなくてほぼ惰性でプレイしていた
が、ミレイ劇場1回目辺りから重々しく面白くなっていく
特に最終盤の全員が揃う瞬間には鳥肌が立った
(リアルタイムレンダリングじゃなくてムービーだったのが功を奏した)

難易度はイージーをオススメする
敵の強さが特訓前提であるためノーマルだとストレス
道中の雑魚的に時間がかかりすぎる
イージーなら先行攻撃と初手ぶっぱ5倍速でサクサクである

パッケージのネタバレはよろしくなかった
ネタバレしないビートの方のアニメを見習ってほしい
そろそろヤスダスズヒト絵を完ぺきな3Dに起こせないものか

総じてデジモンIPとして満足感はある
ラストバトルの集合感や〇〇〇〇〇十〇〇族をテーマにしたのも良い
しかしサイスルを超えられなかったという認識
清涼感のあるエンディングはサイスルに通じるものがあるし、
ラスボスやメインとなる究極体の選出にデジモンストーリーならではの集大成を感じるが……
俗に言ってしまえば、デキの悪い龍が如く
刺すような小洒落たテキストがなく、ザ・王道作品である
同時期に出た空の軌跡1stとどうしても比較してしまいがち
あちらとクオリティはどっこいなのに快適さが段違い

アイギオモンはiOS・Androidで2012年~2014年まで展開していたデジモンクルセイダーの主人公
今作の主役級デジモンもクルセイダーに沿っている
ニッチな位置を突いてきたと思う
みんな好きだろう? ロイヤルナイツや四聖獣や七大魔王とか数字付いてるの
私も大好きだ!

ガルダモン推しの私が送る最終メンバー

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